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日本語化する言語パックを含むアドオンは「.xpi」です。

 

結論から言ってしまえば、「.xpi」はzip形式でアーカイブされています。zipを圧縮・解凍出来るアプリを持っていれば、誰でも中身を見ることが可能です。「Mozilla's Foundation」は、オープンソースですが、それはアドオンも例外ではありません。

では、皆さんが一番気になるであろう日本語パックの中身を見てみましょう。その前にもし適したアーカイバーを持っていないのであれば、入手して下さい。ちなみに私のお薦めはこの「lhaz」です。

http://chitora.com/lhaz.html

何故、このアプリが良いかと言えば、扱い方さえ問題がなければ「意識してバックアップを作成する必要が無いから」、「自動的にフォルダを作成するので、中身がどんなにバラバラでも、散らからない」、「そもそも最初から日本語」というものがあります。ついでに言えば、前章でお話した通り、32bit/64bitの両方が存在し、アーカイバーの性質上、同じ処理の繰り返しを行うために、64bit版では有為に効率が上がります。

【作業手順】

(1)必須条件 : 必ず拡張子を表示させるように設定します。これは設定方法がOSによってマチマチなので、可能であればOSに合わせた「How To」本を1冊持っておけば良いでしょう。実際の所、十分に慣れていてスキルを持っている人間でも、意外と忘れがちな基本操作も存在します。

(2)拡張子を「.xpi」から「.zip」に変更します。これで、中身を書き換える為の準備が完了しました。

…と、「そんなもの恐竜が絶滅する前から知ってるよ…」とタイクツな方もいるでしょうが、さっと流す程度でしばらくお付き合い下さい。時々、奇襲をかけることもありますから。

(3)アーカイバーで「.zip」を開きます。早い話「圧縮ファイルを解凍する」そのものです。実は、アーカイバーを使わなくても、OS標準で「.zip」ファイルは開けてしまうのですが、再度「.zip」に戻す為には、最終的には何らかのアーカーバーが必要になります。

(4)実際に、(2)~(3)の手順で「Ja.xpi」を適当に探して解凍してみました。

(5)つまり、拡張子は「.xpi」となっていても、実際には一般的な「.zip」です。早速フォルダ「ja」の中身を見ましょう。

(6)これで、メインのデータは「chrome」内、確約内容は「chrome.manifest」、インストールが可能な条件が「install.rdf」に記述されていることが判りました。なお、どちらも通常のテキストファイルなので、テキストエディタ(メモ帳)で読み書きが可能です。

赤の下線部分で、この中身は何なのか、が判ります。先ず「Mozilla Foudation」であり、「Ver.18.01~Ver18.0x」用ということはこれで判明しました。ただ、これでは「実際に使えるブラウザーはどれか?」が判りません。

(7)そこで、(5)に戻り「\chrome\ja\locale\branding」を開きます。ここに「確信に迫る大事な情報」が潜っています。

要するに、ここで「Mozilla Foundation」の「ブランド情報が」記述されています。何も問題がなければ放置でも構わないのですが、もし「Waterfox Ver.26」を日本語化するには「Firefox Ver.26」の言語パックを使うので、ブランド名が「左上のメニュー部分」の表記が「Firefox」になってしまいます。また「help」の文章も当然「Firefoxについて」になってしまいます。…別に気にならないのであれば放置でもいいのですが。気になる人は赤線の中身を細工します。どちらもテキストエディタで扱えますが、1バイト文字限定です(要は、日本語などの2バイト文字を入れると、Webブラウザーが立ち上がらなくなる)。そこで私達は、「Firefox」を「Waterfox」に全て置き換えました(下図の赤線部分-例としてbrand.dtdを操作)。

(8)このように2つのファイルを書き換えたら、元に戻します。ここで、アーカイバーを使って「.zip」圧縮するのですが、間違っても

このまま圧縮しないで下さい。圧縮するのはあくまでもフォルダ「ja」の中身のみの全てです。

【データフォルダ(chrome)・chrome.manifest・install.rdf】+別途要素記述ファイルで、3~5つを併せた「ja.zip」にする訳です。そして、最後に拡張子を「.zip」から「.xpi」に直せば、完成です。

もし単体で言語パックがあって、上記のような場合は、これを目的のWebブラウザーにドラッグ&ドロップすればインストールが開始するのですが、大抵は既にインストール済み、若しくはクリック即インストールになっているでしょう。その場合は、インストールされているファイルそのものを上記のように加工します。インストールされている場所は、(Cドライブにシステムがある場合は、)

C:\user\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\profiles\extention\の中に、

langpack-ja@firefox.mozilla.org.xpi

が入っていますので、それが言語パックです。「ja.xpi」がこんな感じに自動的にリネームされただけで、上記の操作は全く同じです。仮にどこか間違えたとしても、インストールのし直しはいくらでも可能ですから、丁寧に手順通りに書き換えれば何も難しいことはありません。なお、AppDataは隠しフォルダになっていますので、全てのファイルやフォルダが見られるようにしておきましょう。

但し、Mozillaで特に意識せずに単純に分離出来るのは最大4つ(Firefox・WaterFox・SeaMonkey・Pale Moonの組み合わせ)までです。

先ず、FirefoxとWaterfoxは

C:\user\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Mozilla\

までは、同じでも、その先はインストールの時点で勝手に分離してくれるので、比較的初心者でも扱いやすいのです。なお、WaterFoxの場合はWaterfoxというフォルダーを作成して、その中にFirefox同様に\extention\フォルダがあり、やはりFirefox同様にlangpack-ja@firefox.mozilla.org.xpiを作成するので、特に迷うことはないでしょう。その辺りはSeaMonkeyも同様で、言語パックを、もし入れる必要があれば(そもそも日本語版が用意されているから、無理に入れる必要はないし、入れても外観が変わらない)同様に、自動的に格納されます。

また、Pale Moonは自前で日本語パックを用意している為、強引にいじる必要はありません。もっとも、

C:\user\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Moonchild Productions\

を作成し、自前で他のMozilla WebBrowserのプロファイルを吸収し、なおかつ独自の構造と、Program Files内にも万が一プロファイルが壊れた場合のバックアップを構築しているので、ちょっとやそっとのことでは、一般ユーザーに何とかしてみようと挑んでも…「なして?」の連続で構造を完全に理解するのは難しすぎます。わざわざPale Moonのためにページを作成して解説しても、途中で読むのも嫌になるどころか、説明本としてムックが1冊作れます。

ところで、次章以降で説明しますが、CyberfoxとFirefoxの64bit版(Nightly)は、ちゃんと意識して構築しないとFirerfoxの32bit版(正式版)と同居することは出来ません。仮に、何も意識しないでインストールをしてしまうと、Firefoxをショートカットから起動してしまうと、今までに見たことがないようなインターフェイスになって、使えなくなってしまうアドオンが大量発生したり、Firefoxのつもりで起動したのにCyberfoxが起動してしまいます。最悪の場合、Mozillaのプロファイルが壊れてしまうようなこともあります。

何故そんなことになってしまうのかは、結構カンタンな理由です。「Mozilla Foundation」で、同じビルドから同条件でWebBrowserを作成すると、プロファイル…つまり、環境設定までも同条件で変わってしまうからです。

そのことを気付かずに興味本位でインストールすると、Firefoxと蜜月だった関係が破綻してしまうのです。

例えが、あまりにも笑えないで似すぎているとすれば、Firefoxの正式版以外の相手と不倫してしまうと、家庭内の環境が崩れてしまうという結末になるのとそっくりです。三行半(みくだりはん)を突きつけられて、離婚届に印鑑を押さざるをえない…それが自分のPCの中で展開されてしまうのは、下手なドラマよりも「現実」という目の前で展開されるという点ではダメージが大きすぎるかと…。

そのようなことにならないように、次章以降でちゃんと設定方法を説明します。その為にも、今回の言語パックを扱う方法をしっかりと覚えておいて下さい。もし、忘れてしまったら何度でも見に来て頂きたいです。

 

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